日本財団 図書館


 

MV Polar BirdでGoaから南極大陸まで航海している。このチームは、1995年3月29日にインドに帰国している。このミッションでは、インドpermanent stationの入口の調査を行うため、水路測量チームが初めて参加している。
船舶資産の新規獲得
7. インド海軍では今年、英国からINS Krishna(以前のHMS Andromeda)を入手している。士官訓練船として利用される予定のこの船は、1995年8月22日に就役している。また、ロシアからFleet Tankerを1隻購入する契約が、現在までにまとまっている。この船は、おそらくは最近退役したINS Deepakの代わりとして1996年半ばまでに艦隊に加わることになる。
国内製船舶建造計画
8. 現在、インド国内のさまざまな国防省造船所において、フリゲート艦、コルベット艦、測量船、ミサイル・ボートなど、さまざまな国内製船舶の建造が行われている。これらは、推進、監視、武器、および通信の最新技術を装備した船舶である。今年は、現在も進行中であるこの造船プログラムの一環として、INS Vidyutというミサイル・ボートが1995年1月16日にGoa造船所で就役している。また、Praharシリーズの新しいミサイル・ボート1隻が、1995年8月26日に進水式を終えている。CRSEカルカッタでは、Kirchというミサイル・コルベット艦が1995年9月28日に進水式を終えている。さらに新規着工に関しては、ミサイル・コルベット艦Kulishおよび測量船2隻の起工式が昨年行われている。インド海軍ではまた、以前MDLとのリース契約のもとで使用していた潜水支援船(Diving Support Vessel)Nireekshakを購入し、1995年9月15日に就役させている。
インフラストラクチャ
9. インド海軍は、「独立独歩」へ向けての大きな一歩として、Vishakapatnamの「海洋ガスタービン・オーバーホール・センター」(MGTOC)において最初のM3Eガスタービンのオーバーホールに成功している。この施設は現在では、年間最高4基のガスタービンをオーバーホールできるようになっている。
10. Ezhimalaに海軍兵学校(Naval Academy)を創設する計画はすでにインド政府から認可され、16億7,000万ルピーの予算を獲得している。この兵学校は、1999年から訓練生を受け入れることになっている。また、Karwar海軍基地の1期工事(「シーバード・プロジェクト」)も政府から認可され、約129億4,000万ルピーの予算割当を受けている。これらの大プロジェクトはいずれも地方部におけるプロジェクトであるため、インフラストラクチャおよびサポート施設の拡充、ならびに雇用機会の創出をつうじて地元の人々の役に立つことになる。
11. Cochinでは、道徳、インドの古代遺産、海事史、および海軍の慣習ならびに伝統に関する定期的な士官教育を提供することを目的として、「リーダーシップ・行動科学研究センター」(CLAB)が設立されている。
12. インド海軍では、既存の航空機隊ならびにそのメンテナンス/訓練用施設の能力を増強するため、訓練用シミュレーターの改装、近代化、およびアップグレードをはじめとする、数多くのプロジェクトを開始している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION